11月28日(土)と12月5日(土)の2日間に渡って
毎年恒例の『年賀状版画づくり』を行いました。
木版画でつくる年賀状は、
手間はかかれどその温もり感は格別です!
忙しい昨今ですが、パソコンで印刷されただけの年賀状に比べたら、
手書きのメッセージが入っていたり、
手作りの想いがつまった便りをいただいたりすると
少しだけ気持ちが温かくなりませんか??
さてさて、制作の様子をご紹介いたします。
今回は自宅でも作業ができるように、
水彩絵の具やポスターカラーを使って「刷り」に挑戦しました。
使う色は、黒を含めて3~4色までに限定しました。
ハガキ1枚に対する刷りがあまりに多いと疲れてしまいますから(^^)
使用する色の分だけ、版を制作しなければなりません。
こんな感じです。
版を彫り終えたら、刷りを行います。
水彩絵の具の場合は、少しだけ大和のりを絵の具に混ぜます。
シチューぐらいの濃度に調節して、
平筆をつかって版に絵の具のせていきます。
最初に塗った絵の具が乾かないように、テキパキとのせていきましょう。
バレンは、指先だけでなくてのひら全体で持ち、体重をかけて刷ります。
そうして一色ずつ進めていくと…
どんな風に仕上がるのか…刷っている途中ではあまり想像がつきません。
版画は、最後に「黒」を刷ることで、画面がぐっとしまります。
そのため、「骨版」や「主版」と呼ばれる黒をする版は、
線を太めにがっちりと彫ることが大切です。
「お腹すいた…」という言葉が洩れるまでがんばって刷りました。
完成作品はこちら!!
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