美術館概要
About Museum
鷹山宇一記念美術館について
About Takayama Uichi Memorial Museum of Art
鷹山宇一記念美術館概要
美術館外観
創造的文化活動の振興、情報発信の拠点として
七戸町の先人が築いてきた教育と人づくりに対する熱い情熱は、明治5年の学制発布後直ちに小学校を設立したことに象徴され、現代に生きるわれわれが後世に引き継いで行かなければならない最も大事なことと言えます。
七戸町文化村構想の一環として建設された鷹山宇一記念美術館、絵馬館、スペイン民芸資料館は、芸術、特に美術の持つ大きな力を通して人づくりのシンボル、創造的文化活動の振興、情報発信の拠点として構想したものです。
鷹山宇一記念美術館を基幹施設とする七戸町文化村の基本設計は、「文化村構想」に基づく設計コンペを経て、宮内康建築工房(東京都で山谷労働者福祉会館設計等を担当)の宮内康氏の基本設計によるものです。
その基本的な特徴として、第一に美術館等から七戸の霊峰八幡岳、更に後方には雄大な八甲田連峰という大自然を望み、訪れる人々の意識の底流に残る原風景を共有することができる配置になっております。
第二に展示室は3室ありますが、第1展示室入口には𠮷野毅氏(現在、日本芸術院会員で二科会常務理事)が制作した「鷹山宇一レリーフ」が、そして各展示室の両サイドの「ニッチ」は、展覧会への誘いとなる小品等を展示、活用できる瀟洒なスペースです。
第三に鷹山宇一氏より寄贈された洋ランプを展示するためにランプ館を設けており、ランプ館のドーム型天井にはステンドグラス作家の池内康氏製作による6基のステンドグラスが配置され、静謐な空間を創り出しています。
第四に平成2年に国の重要有形民俗文化財に指定された見町観音堂、小田子不動堂所有の南部小絵馬等を保存、展示活用し、美術館と連携して鑑賞出来るように絵馬館を併設しました。
第五に美術館建設にあたり、現代美術家集団を率いていた北川フラム氏(令和元年度に文化功労者)より寄贈されたスペイン陶器や、その他の作家の作品など、多様な展覧会の開催を目指しスペイン民芸資料館を設置しました。
陽が差し込む回廊
エントランス
レリーフを前に絵画室をのぞむ
鷹山宇一の神髄に触れるひととき
絵画室
ランプ館
「現代日本の稀有な幻想画家」と称された七戸町出身の洋画家・鷹山宇一の画業を顕彰して、1994年8月1日開館いたしました。その神髄にふれていただくために、初期から晩年までの油彩・木版・素描などの作品や資料をはじめ、鷹山宇一が収集した19世紀後半から20世紀の装飾卓上オイルランプを展示しています。
また、七戸町出身、ゆかりの作家・鳥谷幡山、上泉華陽、平野四郎各氏を収集作家とし、作品を収集、調査・研究を行い、随時ご紹介して参ります。
画家が生まれ、育ち、感性を培った地で彼らの作品と対峙する、そんな至福のひとときを味わうことが出来るのも、町ゆかりの画家を収集作家とする当館ならでは。心ゆくまでお楽しみください。
※特別展開催時には、絵画室が特別展会場となります。鷹山作品は展示規模を縮小して、別室での公開となる場合がございます。
公益財団法人鷹山宇一記念美術振興会について
鷹山宇一記念美術館の理念
鷹山宇一が制作した絵画作品、及び、七戸町ゆかりの美術工芸品等の収集、保存、公開活動を行いながら、美術館の運営に必要な事業を展開し、芸術・文化、並びに教育の振興と高揚を図り、地域における文化の創造と発展に寄与します。
鷹山宇一記念美術館の基本方針
- 1.上質で格調高い展覧会の開催を目指します。
- 2.美術に関する教育普及に努め、地域における各機関との連携を速やかに行います。
- 3.小さな町の小さな美術館より、文化の発信を行い、七戸町の発展に誠実を以て尽力をします。
美術館のあゆみ
1994平成6年 | 8月 1日 | 七戸町立鷹山宇一記念美術館開館 名誉館長に鷹山宇一画伯、初代館長に小原恭平 七戸町文化村開村・七戸町立鷹山宇一記念美術館開館記念式典開催 |
11月19日 | 鷹山宇一記念美術館友の会発足 | |
1995平成7年 | 1月 3日 | 開館からの入館者1万人を達成 |
8月 1日 | 絵馬館・スペイン民芸資料館開館 七戸町文化村・鷹山宇一記念美術館グランドオープン |
|
10月21日 | 2代目館長として佐藤亘を選任、11月1日就任 | |
1997平成9年 | 6月29日 | 開館からの入館者5万人を達成 |
1999平成11年 | 1月26日 | 3代目館長として鷹山ひばりを選任、2月1日就任 |
10月25日 | 鷹山宇一画伯ご逝去 | |
11月19日 | 名誉館長に鷹山増子氏を委嘱 | |
12月10日 | 「町民葬 七戸町名誉町民 故 鷹山宇一氏を偲んで」が行われる | |
2000平成12年 | 5月21日 | 開館からの入館者10万人を達成 |
2001平成13年 | 8月17日 | 開館からの入館者15万人を達成 |
2002平成14年 | 11月 2日 | 開館からの入館者20万人を達成 |
2004平成16年 | 8月18日 | 開館からの入館者25万人を達成 |
2006平成18年 | 9月27日 | 開館からの入館者30万人を達成 |
2009平成21年 | 4月 1日 | 4代目館長として戸舘昭吉就任 |
2010平成22年 | 12月 9日 | 開館からの入館者40万人を達成 |
2012平成24年 | 4月 1日 | 5代目館長として舩山義郎就任 |
2015平成27年 | 6月 1日 | 6代目館長として鷹山ひばり再任 |
2016平成28年 | 10月17日 | 開館からの入館者50万人を達成 |
2023令和5年 | 6月 2日 | 開館からの入館者60万人を達成 |